横浜の主要スポットを1日で巡り尽くす三十路四十路向き夜景重視のデートコース

理想的開始時刻

限界開始時刻

スポット間移動距離

桜木町駅から出発の場合

13:00

15:00

1.2 km

関内駅から出発の場合

13:00

15:00

0.8 km

海岸通り

14:00

15:30

0.5 km

日本大通り近辺

14:15

15:45

0.4 km

開港広場近辺

14:30

16:00

0.2 km

大桟橋

15:10

16:30

0.6 km

山下公園通り

15:40

17:00

0.5 km

山下公園

15:50

17:10

0.6 km

中華街

16:15

17:30

1.0 km

元町

18:00

18:50

0.7 km

外人墓地

18:30

19:20

0.9 km

港の見える丘公園

19:00

19:50

0.8 km

谷戸坂

19:30

20:15

0.7 km

マリンタワー

19:45

20:30

-.- km

その後

21:00

21:00

-.- km

合計

8時間

6時間

約8km

奇怪なタイトルではありますが、見所があまりに多いので、こうでもして絞らない限り1日で巡るお勧めルートが浮かび上がってきません。

三十路四十路向きというのは、観覧車やジェットコースターに乗らなくてもいい、食事は実質的な方がいい、というような絞り方をするためです。 デートコースとしたのは、ショッピングでも名所旧跡巡りでも子供連れでもないんだよ…という程の意味で、同時に、絶好のスポットに来ればきっと見学や休憩もすることだろう…と想定されています。 もちろん夫婦連れでも同性同士でも一人でもかまいませんが、夜景を相当に重んじていますので、一人だと辛い状況があるかもしれません。

また、横浜がはじめての方(を案内すること)を想定しています。 ○○を見落とした…と言われるようなことが出来るだけ起きないように、定番中の定番は漏らさず網羅しています。 同じ道筋を行って戻るというようなことも極力しないで済む道順を選んでいます。

1日で巡り尽くすのは(三十路四十路にとっては)相当ハードなので、その点は覚悟が必要かもしれません。 移動距離が8キロメートル程とはいえ、見学中に歩く距離はほとんど含めていないのでご注意下さい。 また、雨降りだとこれだけ歩くのは苦行になってしまいかねず、せっかく重視した夜景や眺望も台無しです。 悪天候向きのコースではありませんので、天気によってはコースを考え直して下さい。

出発地点はJR桜木町駅です。 宿泊などの都合でJR関内駅出発の方が都合の良い場合も多そうですので、そのためのバリエーションも用意しました。 海岸通りあたりから始め、山下公園中華街元町、山手の外人墓地港の見える丘公園などを一巡りして、マリンタワーからの夜景を一応の終着点とします。

なお、冬の1〜2月はマリンタワーの営業が午後7時で終わってしまいます(8月は10時まで、その他の月は9時まで)。 ここでの時刻の目安はマリンタワーが午後9時まで営業している前提で書かれていますので、1〜2月の場合には適宜読み替えて下さい。

なお、合理的な順路ですので夜景を重く見ないならもっと早い時間に巡っても良いでしょう。 ただその場合はマリンタワーを最後に回す必要がなくなりますので、山下公園からマリンタワー人形の家にも回り、港の見える丘公園を終着点とした方が良いかもしれません。 あるいは中華街で食事ということに拘らないならば、逆順に辿るというのも悪くない選択です。 その場合にはマリンタワーからの夜景の代わりに汽車道からの夜景を堪能して頂けることでしょう。

桜木町駅から出発の場合

JR桜木町駅は、西側が古い繁華街の野毛界隈、東側が大規模再開発地区のみなとみらいと、JRの線路を挟んで非常に対照的な駅です。 JRの改札口を出てきた場合には、改札口から左(東側)の桜木町駅前に出ます。

あちこちで見学をゆっくりしたければ昼過ぎの1時かせめて2時頃には桜木町駅前を出発しましょう(先を急げば3時からでも大丈夫ではあります)。 ランドマークタワーにどうしても登りたいという場合には、それ以前に済ませておいて下さい。

また、みなとみらいには、ランドマークタワー脇のランドマークプラザ、その向こう側のクイーンズスクエア横浜など、非常に魅力的なショッピングモールがありますが、最初からそういう所を巡ってしまうとウィンドゥショッピングになってしまいますので、敢えて避けます。 ウィンドゥショッピング中心なら、みなとみらい地区だけで一日過ごせますので、それはまた別の日に巡って下さい。

それでもどうしても、みなとみらいも含めて一日のうちで巡ってしまいたい場合は、このコースの前に次のようなコースを巡ってはいかがでしょうか(少しだけ説明します)。

桜木町駅前左側(エスカレーター)から動く歩道を経て、まずランドマークタワースカイガーデンに登り、降りてきたらランドマークプラザに入ってそのまま建物の中をクイーンズスクエア横浜の中へ進みます。 更に進めば横浜みなとみらいホールの脇を抜けてパシフィコ横浜の目の前へ出ます。 更にそのままの進めば臨港パークの南端あたり、ぷかり桟橋の脇で海に出ることになります。

帰りは、ぷかり桟橋を左手に見ながら海に沿って戻って下さい。 ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルの特徴的な外観を右手間近から見ながら通り過ぎ、次はパンパシフィックホテルが右手間近に見え、左手にはよこはまコスモワールドの各種アトラクションが見えます。 そしてランドマークプラザ脇のドックヤードガーデンを見たら日本丸の脇を抜けて桜木町前の広場まで戻って来れば、すぐ脇が汽車道の入り口です。

では改めて、桜木町駅前を出発します。

まず最初は汽車道に入ります。 桜木町駅前からだと、駅を背にして真向かいあたりになりますので、ロータリーから離れて右側の道を正面に進んで下さい。 ロータリーの向こう側まで達すれば、左寄りには日本丸が、そして右寄りには両側を水に挟まれた道が良く見渡せます。 この、大岡川河口の入り江を渡る道が汽車道です。 たいへん眺めの良い道です。 向こう側の新港町までずっと渡って行って下さい。

汽車道を渡りきると、左側には横浜ワールドポーターズが、その更に左後方にはよこはまコスモワールドと大観覧車(コスモクロック21)が見えます。 あまりゆっくりしているとマリンタワーの夜景に間に合わなくなってしまいますので気を付けて下さい。 寄らない場合は、横浜ワールドポーターズを左手に見ながら右側に進んでいきます。 正面には赤煉瓦倉庫が見えるはずですが、ここは現在整備中でもあり寄っても仕方ありません(もうすぐ赤れんがパークとして完成します)。 更に先には、大桟橋の国際客船ターミナルの四角い姿も望むことが出来ます(後で行きます)。

横浜ワールドポーターズの建物の角まで達したら、ここを右に曲がります。 すぐに万国橋という橋を渡ることになります。 万国橋を渡って最初の信号から左に折れれば海岸通りです。 なお、少し先には古い建築を残しながら高層化した横浜第2合同庁舎のビルが聳えています。 更に少し先には綺麗なドーム屋根の神奈川県立歴史博物館があるのですが、十分早くに出発しているのでなければ諦めた方が良いかもしれません。

この後、「関内駅から出発の場合」は飛ばしてご覧下さい。

関内駅から出発の場合

JR関内駅の北口(横浜寄り)を出ると、すぐ脇を大きな通りが線路の下を抜けるガードになっています。 線路を左側に見ながらこの通りを渡って、更に少しだけ線路沿いに進んで下さい。 すぐに、正面に丸井が見えたやや広い場所に出ます。 ここが馬車道の一方の端です。

線路の向こう側に吉田橋という、かつて関門のあった橋が復元されて(但し下を走るのは高速道路)いて、吉田橋を渡った向こう側が伊勢佐木町です。 伊勢佐木町は非常に長い商店街で、ちょっとだけ寄るには向きません。

来た方向から右に折れると、すぐに広い通りに出ます。 この道を渡ってもずっと暫く馬車道ですので、これを進んで行きます。 なお、道を渡る前に50m程左側に行くと、ヘボン式ローマ字に名を残すヘボン博士の至力で建てられた指路教会があります。 その一種独特の雰囲気を見るのに寄ってみても良いかもしれません。

馬車道は映画館や飲食店などが立ち並ぶ繁華街になっていますが、ある程度進むと石造建築が並び始めます。 綺麗なドーム屋根で最も目立つのが旧横浜正金銀行本店本館の神奈川県立歴史博物館です。 ここは展示がとても充実していて、歴史に興味がない方にも面白いと思われますが、うっかりするとあっという間に1時間や2時間かかってしまいますので、その点注意して下さい(なお、博物館としての入り口は脇の方にあります)。

神奈川県立歴史博物館を過ぎて直ぐ、広く交通量の多い道に出ます。 ここまでが馬車道で、出会った道は本町通りです。 ここは地面を歩いて渡れません。 歩道橋を向こう側に渡って、そのまま直進して下さい。

なお、歩道橋の上からはやはり石造の横浜銀行本店の(一部を残して)取り壊された姿など、古い建築物を残しながらこの地域の再開発が進んでいる姿が見える筈です。 馬車道の延長上のこの道は万国橋通りといいます。 万国橋通りに入ってすぐ左側に、古い建築を残しながら高層化した横浜第2合同庁舎のビルが聳えています。 その先の万国橋通りに入って最初の信号を右に折れれば、海岸通りに入ります。

海岸通り

海岸通りからその先の山下公園通りは、横浜が最初に開けた頃からの土地です。 東南の山手の方から細く突き出した半島(元来どこがどういう形の半島だったのか知る人は少ないと思います)が外国人居留地となった場所で、その中で海岸通りのあたりは日本人街となった地域です。 主に関東大震災で倒壊しているため、その時代の建築物がそのまま残っているわけではありませんが、最初期の港の近くのためか、港らしい雰囲気が今も漂っています。 もっとも今現在活動している埠頭はそんな優雅な姿ではないわけですが…。

海岸通りに入ってすぐ、左側には日本郵船の綺麗な石造建築が見られます。 更に少し行くと、日本郵船歴史資料館への入り口があります。 入り口のあたりの外見は必ずしも綺麗ではありませんが、中は非常に美しい展示コーナーが設けられています。 時間に余裕があれば、少しだけ寄ってみても良いかもしれません(飲み物付き \300)。

日本郵船の隣は、不名誉な話で注目を浴びていますので、見覚えのある方も多いでしょう。 神奈川県警本部の白亜の高層ビルです。 でも、門衛に立っている警察官に白い目を向けるのは止めましょう。

この辺まで来ると、神奈川県警本部の先の左側に、細い塔が見えて来ます。 右側にはレンガ造の無骨な塔が見えてきます。 左が横浜税関の塔、右が神奈川県庁本庁舎の塔です。 横浜税関は、交差点の角が横浜税関資料室の入り口になっています。 展示スペースはさほど広くなく、無料ですので時間に余裕があれば寄ってみても良いかもしれません。

日本大通り近辺

横浜税関前の交差点は右に曲がって下さい。 まっすぐ行けばいろいろあるのですが(後で寄りますので)、せっかくですので横浜市開港記念会館横浜開港資料館と間違わないように注意)の塔も見ておきましょう。 神奈川県庁本庁舎と新館の間を抜けて行けば、すぐに横浜市開港記念会館の姿が目に入ります。 横浜税関神奈川県庁本庁舎の塔とあわせて横浜3塔とも呼ばれ、昔の船乗り達に(海からの眺めを)親しまれたものだそうです。

神奈川県庁本庁舎横浜市開港記念会館も外観を見る以上には仕方ないので、横浜市開港記念会館の前の県庁前の交差点まで出たら左に曲がります。 神奈川県庁本庁舎を左に見ながら少し行くと、とても広くその割に車がほとんど通らない道に出会います。 かつては外国人居留地を外国人街と日本人街に分けていた日本大通りです。 本当はとても雰囲気が良く散策向きの道なのですが、残念ながら現在地下鉄や駐車場の建設工事中のため景観は失われています。

ここは日本大通りを渡って真っ直ぐに進みますが、その時右側の日本大通りの突き当たりに見えるのが横浜公園です。 日本最初の公園(正確には日本人に解放された最初の公園)ですが、現在の横浜公園は横浜スタジアムとほぼ同義ですので、公園として見るべき物はほとんどありません。

開港広場近辺

日本大通りを渡って次の通りに差し掛かると、また街の雰囲気が変わります。 ここは大桟橋入り口の交差点ですが、ホテルコンチネンタルを右手に見るように左側へ曲がって下さい。 すぐに、小さいながらも瀟洒な横浜海岸教会が左手に現れます。 更に進むとその隣の角が開港広場です。

開港広場はさまざまな建物に囲まれています。 歩き疲れて一休みするのならば、この辺が良いかもしれません。 近くにオープンテラス風の喫茶店もあります。 なお、(公園のものを利用したくなければ)お手洗いはこの辺か次の大桟橋の国際客船ターミナルで済ませておいた方が良いでしょう。

開港広場と接した隣には、横浜開港資料館もあります。 展示は充実していますが、その名の通り横浜開港に絞った展示内容ですので、時間に余裕があるのでなければ飛ばした方が良いでしょう。 ただ、横浜開港資料館の中庭の玉楠の木だけは見ておいても良いかも知れません。 ここは、日米和親条約が結ばれた地でもあります。 中庭は無料で入れますし、一休みに良いベンチもあります。

また、開港広場の向かい側にはシルクセンターがあり、この中(2・3階)にシルク博物館があります。 一般入場者大人 \500 とちょっと高いのですが(シニア割引あり)、日本の歴史的装束や服飾に特に興味のある方には面白いかもしれません。 そうでなければ飛ばしてしまった方が良いでしょう。 開港広場から、ここまで来た時の進行方向に目をやると、国際客船ターミナルと書かれたアーチが目に入ります。 ここへ入っていって下さい。 ここから先が大桟橋です。 但し、既に4時近くになってしまっていたら、残念でも飛ばしてしまった方が良いかもしれません。 大桟橋を見終わったらまた開港広場に戻って来ます。

大桟橋

アーチをくぐって大桟橋に入ったら、水上警察、税関、船員用の食堂、無国籍的な店などが並ぶ、一種独特な雰囲気の道をそのまま進んで下さい。 周りに工事中のところもありますが、気にする必要はありません。 突き当たったところの右側が、国際客船ターミナルです。 国際客船ターミナルの3階の展望台へ登りましょう。 港の綺麗な風景を満喫できる場所です。 おまけに無料です。

国際客船ターミナルを見終わったら同じ道を戻るのは芸がないので、象の鼻を見ながら岸壁を歩きましょう。 国際客船ターミナルの建物の向かい側あたりから、海沿いを左側に入り込みます。 なお、ここは一応立入禁止の立て札もあり、天候が悪かったりした場合には少々危険かもしれませんので、そういう場合には立入禁止の表示を尊重して元来た道を開港広場まで戻って下さい。

象の鼻というのは、現在横浜に残るうちで一番古い桟橋で、大型船舶が岸壁に直接接岸できなかった時代に艀溜まりとして使用されていたところです。 この岸壁に入り込めば象の鼻の特徴的な形が目に入りますので、すぐそれとわかる筈です。

これを右手に見ながら、小型船が沢山係留されている古い岸壁をそのまま進めば、大桟橋の付け根のあたり、開港広場前まで戻れます。

山下公園通り

大桟橋から出てきたら、すぐ左に曲がります。 ここから山下公園通りです。 向かいのシルクセンターの前には英一番館跡という碑と銅像が立っています。 横浜開港後の外国人居留地時代のまさに中心地と言ってよいでしょう。

それでは、山下公園通りを進んで下さい。 左側にはすぐに山下公園が現れます。 日本初の臨海公園で、実は関東大震災の瓦礫で埋め立てて作られたもので、海沿いに700メートル程続きます。 右側にはシルクセンター、産業貿易センター、神奈川県民ホールと並んでいます。 県民ホールの手前まで来ると、左側に山下公園の入り口のひとつがあります。

なお、山下公園通り自体が銀杏並木のとても良い散策路ですので、ここでは山下公園に入らず、まだ暫く真っ直ぐ行く(山下公園は後で寄る)ことをお勧めします。 しかし、山下公園の知名度は高く、誘惑に抗し切れないかもしれません。 それならそれで仕方ありません。 もしここで入ってしまったら、山下公園中央の噴水あたりまでご自由に。 ここから入ればインド水塔も見られますし、海沿いを歩くのは、それはそれで楽しいことでしょう。

山下公園通りを真っ直ぐ行くと、右側にはザホテルヨコハマ、戸田平和記念館(および創価学会文化センター)と続きます。 間に駐車場を挟んで次はホテルニューグランドの新館タワー部に差し掛かりますが、ここのT字路の左側がまた山下公園の入り口です(山下公園中央口)。

また、右側を見れば200メートルほど先に中華街の赤い門(東門)が見える筈です(山下公園の次は中華街に向かいます)。

山下公園

さて、ここで改めて山下公園に入りましょう。 正面には噴水と石像が立っていますが、その向こうでは岸壁が海に半円形に突き出しています。 またその右側間近には氷川丸の姿が見えます。 氷川丸の中の観覧コース(\700)というのもありますが、結構長いですし、ここは寄っている暇はありません。 外から眺めるだけにしておきましょう。 また、ここから直ぐの所にマリンタワーもよく見えますが、マリンタワーにはこのコースの最後で戻って来ます。 同じ登るなら綺麗な夜景を眺めた方がお得です。 ここでは寄らないでおきましょう。

山下公園を満喫したら、噴水のところから外へ戻ります。 正面200メートル程先に見える中華街の東門目指して進みましょう。 少し早めですが、中華街で夕食も済ませましょう。 というのは、曜日や時期にもよりますが、混み合う時間帯に重なると入りたいお店に入れなくなってしまいかねません。 その分、山下公園でうまく時間調整をするのが良いでしょう。 4時過ぎに中華街に向かうくらいが理想的です。

中華街

中華街のお店は予めホームページなどで調べておくことをお勧めします。 ただ、美味しいとされるお店でも特長に合わない選択で注文すると結果は必ずしも良くないこと、予算によっても店の選択は変えた方が良いことなど覚えておいて下さい。 ここでも簡単に幾件かのお店に触れますが、味の好みは千差万別ですので結果は保証できません。 予め調べておいたにせよ、そうでないにせよ、入るお店の選択や食事で焦ってはなりません。 ごゆっくりどうぞ。

さて、中華街は平面的に広がっています。 食事に入る店は独自に決めて頂くとして、ここでは一応、最低これだけ見れば中華街に来た気になれるというコースを辿るため、S字型に歩くことにしましょう。 東門をくぐって、直ぐに5叉路に出会います。 中華街らしいデザインの交番のすぐ左側の道を選択して下さい。 これが中華大通りと言って、中華街中でも一番繁華な通りです。 100メートル程行くと、左側の細目の道に小さな門がかかっていて、市場通りと書いてあります。 左に折れてこの道に入っていきましょう。 曲がり角には豊源行という食材店があります。

なお、市場通りに入らずにもう少しだけ行った右側に聘珍楼という名店があります。 一人1万円くらい出して食べるならば、この手のお店で食べるのが良いかも知れません。 聘珍楼の場合、高いコースを頼めばその分だけ確実に美味しくなります。 逆に一人5千円くらいで美味しい物を食べたいならば、もっと違うお店を探すべきです。

市場通りは中華料理店の他にも食材店などの雑多なお店が並んでいます。 もっと狭い路地もところにより面白いのですが、まずはこのぐらいで満足して下さい。 暫く行くと(路地ではない)道に出て、その先はお店もまばらになります。 ここにも小さな門がかかっています。 ここを右に曲がって下さい。 曲がった道は関帝廟通りといいます。

関帝廟通りを一筋歩くと、右側に絢爛豪華極彩色の関帝廟が見えてきます。 ここは中に入って見学しましょう。 お線香など買って参拝してみたい気もしますが、あいにく我々日本人には作法などがわかりません(わかっても少し抵抗があると思います)。 見学するだけなら無料です。

関帝廟の真向かいに莱香村(新館)というお店があります。 外観から感じるよりも安く食べられるお店です。 ここの味は賛否両論あるのですが、ランチの内容がいまいちなことと、時により味にムラがあるのが悪評の側の原因のようです。 しかし、そこそこ安く美味しいものを食べようと思ったら、私はこのお店は良い選択だと思います。 このお店であれば、コースでは頼まず(メニューに写真もありますので)美味しそうだと思ったものを単品で頼んで行った方が良いでしょう。

さて、関帝廟を見終わったら、関帝廟の脇を左手に見るように、元来た道から見て右に曲がって下さい。 一筋分歩けば先ほどの中華大通りに出てきます。 今度はここを左に曲がって下さい。 曲がった直ぐ先に善隣門の姿が見える筈です。 この門はやはり見ておかねばならないでしょう。 なお、善隣門の近くに大珍楼という名店があります。 お店の傾向としては聘珍楼と同じと考えて良いと思います。

善隣門のところもまた5叉路になっていますが、この後は元町に向かいます。 多くの人の流れには逆らって、ここは左へ(90度)曲がります。 300メートル程真っ直ぐ歩けば広い道に出て、その向こうが元町です。

なお、善隣門から最初の交差点(これも5叉路)の近くの一番右側の道を少し入ったところに、東林という小さなお店があります。 このお店も賛否両論があるのですが、多くの(すべてではない)中華街通にたいへんウケの良いお店です。 メニューの選択さえ間違えなければ、非常に安く美味しいものを食べられるお店です。 また、余程間が悪くなければ空いているので、他のお店に入れなかった場合などにも好都合でしょう。

善隣門から真っ直ぐ300メートル歩いて来ると、広い道に出会います。 向かいには高速道路とその下に川があります。 出てきたところの直ぐ脇が、大きな交差点になっています。 これを川の方へ渡って下さい。 この交差点も、道を渡ったところにある橋も、西の橋という名前です。

元町

西の橋の下を流れるのは、中村川です。 堀川とも呼ばれますが天然の川ではなく、その昔、山下の外国人居留地を切り離すために掘られた川です。 そして山下などの半島部に元々住んでいた横浜村の人々が、強制移住させられた先が元町だったのです。 ところがその後、山下の外国人居留地が手狭になり元町の向こう側の山手に第2の外国人居留地が設けられました。 山下には商館が立ち並び、山手には住宅、教会、学校などが建てられました。 結果的に元町は、ふたつの外国人居留地に挾まれた街になったわけです。

さて、西の橋を渡ってすぐに、左側にアーチとモニュメントが登場します。 ここが元町の一方の端です。 元町と反対側(右側)は、厳密には石川町の商店街で、これを200メートル程行くとJR石川町駅の南口に出ます。 ここは左側に曲がり、元町ショッピングストリートをほぼ通して歩きましょう。 なお、元町は午後7時頃にはほとんどのお店が閉まってしまいます。 歩くだけにしても、7時前の方が楽しいでしょう。

もしまだ食事が済んでいなければ、元町の表通りから1本右側の通り(仲通りと言います)に入れば美味しいお店もみつかると思います。 詳しくは、元町近隣の美味しいものも参考にして下さい。 元町近隣の美味しいものに掲載していないお店では、エルエラ、横濱人あたりがお勧めです。ルトリオンフ、修廣樹も評判が良いようです(いきなりでは入れない可能性が高いです)。

仲通り沿いには厳島神社もありますが、遠地から来た方がわざわざ行くような神社ではありません。 そのようなわけで、基本はやはり表通りです。 食事のために一旦逸れたら表通りに戻って下さい。 歩くだけで楽しげな道です。 この先坂道を登ったりもしますので、じっくり買い物をするなら別の日に出直しましょう。

元町に入ってから真っ直ぐ500メートル程歩くと、道が僅かに左に傾斜します。 遠くから見ると突き当たりに見える右側の建物が、元町プラザですが、元町はここでほぼ終わりです。 元町プラザの手前を右側に曲がります。

ここから山手の高台に登ります。 元町プラザの手前を曲がって少し進むと、左側に登る道と右側に入り込む道に分かれます。 右を行けば元町公園の脇をかすめて貝殻坂に通じます。 これはこれで良い道なのですが、ここは左側に道を選び、デートコースとして最もスタンダードな見尻坂を登りましょう。

なお、元町から山手の高台に登るには見尻坂貝殻坂の他に(東側から順に)、まばらながら洒落たお店もある代官坂代官坂の下から登り途中に元町百段公園のある百段坂(別名高田坂)、フェリス女学院の脇まで登る汐汲坂、石川町から元町に入ってすぐにフェリス女学院の反対脇まで登る西野坂、西野坂の途中から右に折れて登る坂などがあります。

どの坂を選んでも登り切ると尾根道の山手本通りに出会います。 但し、この山手本通りが蛇行していることから、元町をより先に進んでから登った方が歩く距離は短くなります(百段坂は特に歩く距離が長くなります)。 しかし、山手本通りは異国情緒満点の、散策にとても良い道(但し歩道が石畳なので歩きやすくはない)ですので、その面では手前の方から登った方がより多くのものが見られるでしょう。

外人墓地

ここはともあれ、見尻坂を登ることにします。 見尻坂の右側はずっとフェンス越しに外人墓地の下側に接しています。 坂が階段になっている辺りを登り切って少し行くと左側に横浜地方気象台があります。 そしてすぐ開けたところ(山手本通り)に出ます。 この時の右側の山手本通り沿いが、いわゆる外人墓地として有名なところです。

外人墓地は普通は中には入れないのですが、最近は日曜日に運営資金集めのために募金を募って一部を公開していることが多いようです。 日曜日でもこの時間では入れないかもしれませんが、墓地は墓地、中に入れなくても高台からの眺めを見られればそれで十分です。

見尻坂を登ってきたところから、山手本通りを左へ行けばすぐに港の見える丘公園なのですが、ここは少し寄り道をしても良いかもしれません。 まず、外人墓地の向かい側に山手十番館があり、その脇の庭は夏はビアガーデンにもなります。 これは残念ながら由緒のある建物ではなく、洋館を模倣して建てられたものだそうです。 その隣は山手資料館で、明治期の建物が移築保存されているものです。 この時間では入れないとは思いますが、洋館自体が小さく一般に興味を引く展示でもないので、入れなくても気にする必要はありません。 外観を見れば十分です。

外人墓地沿いに右側にもう少しだけ山手本通りを歩けば、山手資料館と道を挟んで向かいが山手聖公会です。 その向かい、外人墓地の隣は元町公園で、元町公園沿いにもう少し歩くと元町公園自体の中にエリスマン邸、その向かいに洋館が喫茶店として使われているえの木ていや、最近公開されるようになったばかりの山手234番館があります。

本当はこの先にカトリック山手教会山手公園イタリア山庭園などがあるのですが、山手本通りをこれ以上遡ってもキリがありませんので、元町公園が途切れるあたりまで行ったら引き返しましょう。 また、必ずしもお勧めしませんが山手資料館山手聖公会の間の道を少し入るとヨコハマ猫の美術館ブリキのおもちゃ博物館があります。 遅くとも7時過ぎくらいには、この辺を引き上げるようにして下さい。

港の見える丘公園

さて、見尻坂から山手本通りに出てきたところまで戻って下さい。 今度は(少し右に曲がりながら)山手本通りを真っ直ぐ進みます(見尻坂から左に曲がる形)。 100メートル先の突き当たりが、港の見える丘公園ですが、その手前右側に岩崎博物館があります。 岩崎博物館は服飾関係の博物館で、山手ゲーテ座のホールが併設されています。 その名は有名ですが入る人はあまり多くないようです。

山手本通りを突き当たったら、そのまま港の見える丘公園に入って下さい。 もう日が暮れていると思いますので、カップルが多いかも知れませんね。 既に空いているベンチは見つからないことでしょう。

港の見える丘公園の中には、いろいろなものがあります。 イギリス館、大佛次郎記念館神奈川近代文学館山手111番館、バラ園、霧笛橋などです。 こう言ってはなんですが、特に興味のある方は別として、実は港の見える丘公園の建物の中の展示物はあまり面白くありません。 それから名前の割には眺望も(他の眺望スポットに比べると見える景色が)良いとは言えないのです。

ところが、港の見える丘公園を庭園として捉えると、これはなかなか見応えがあります。 港の見える丘公園は庭園だと思って一巡りしてみることをお勧めします。 有名な展望台は、入って正面やや左側あたりですが、詳しくは園内の案内図をご覧頂くとして、海に向かってむしろ右側方向を散策してみて下さい。

日が暮れてしまっていると庭を鑑賞するには少々不自由ですが、その代わり必ずしも美しくない風景も美しい夜景として眺められるようになります。 なお、8時頃までには港の見える丘公園の散策を終えて下さい。 日の長い季節に(東向きの眺望ではありますが)ここで日没を迎えられれば理想的でしょう。

谷戸坂

港の見える丘公園内を一通り散策したら、元の入り口のところへ戻ります。 ここから元町山下公園の方向に戻るわけですが、そのためには港の見える丘公園フランス山地域を通る抜けるのがひとつの方法です。 ところが、フランス山も夜間は閉じてしまって通れません。 世の中うまく行かないものですね。

そこで、港の見える丘公園を正面から出たら直ぐに右へ曲がります。 緩やかに降りるこの坂は谷戸坂と言い、特に上の方はなかなか綺麗な坂道です。 フランス山にまだ入れたとしても、日が暮れた後では、眺望の効かないフランス山の中を抜けるよりも、夜景を見ながら谷戸坂を降りた方が良いかもしれません。 この後は進行方向正面に見える終着点のマリンタワーに向かって歩いて行きます。

谷戸坂を降りきると中村川に突き当たります。 左に行けばすぐ元町に戻ることになりますが、ここはフランス山のゲート沿いに右側の歩道橋のように見える階段を登って下さい。 それがベストです。 この橋はフランス橋と言います。 そしてそのまま中村川を渡ります。 フランス橋は渡ると正面を降りるか、右に折れて人形の家に入るかに分かれます。

この辺まで来ていればマリンタワーを見失うことはありません。 進行方向正面を降りればバーニーズニューヨークの脇に出てマリンタワーの裏に出ますが、ここは人形の家の方へ(右へ)入っていきましょう。 人形の家は既に閉まっていると思いますが、通り抜けることは出来ます。

そのまま真っ直ぐ進むと山下公園の中に入ってしまいますので、人形の家を通り抜けたところで直ぐに右側の階段を降りて下さい。 降りたところが再び山下公園通りです。 山下公園通りを(来た方向から見て)左へ進み、マリンタワーに入りましょう。

マリンタワー

実は、マリンタワーに昼間に登ることはあまりお勧め出来ません。 昼間であれば、大桟橋からの眺望が一番綺麗です。 あるいは遠くまで見晴らせるという意味では、ランドマークタワーの高さに叶いようがありません。 となると、入場料の \700(氷川丸 \700 と通しで \1300)もやけに高く感じられます。

ところが、横浜港の夜景となると、マリンタワーに勝る場所はなくなるのです。 まず、ランドマークタワー(のスカイガーデン)は高すぎます。 マリンタワーの適度な高さ(100メートル)から見てこそ港や街の灯りが綺麗なのです。 そして、ランドマークタワーからではみなとみらいの夜景は近すぎます。 ベイブリッジも遠くて小さく見えてしまいます。 また逆に、大桟橋の展望台は低過ぎるので、夜景を見る醍醐味には欠けます。 港の見える丘公園からではみなとみらいへの視界が良くありません。

ところがマリンタワーからの夜景はこれらの点すべてがクリアされています。 ランドマークタワーコスモクロック21はじめみなとみらいの夜景が非常に綺麗です。 角度も丁度良く、みなとみらいの主要な建物を程良い大きさでつぶさに眺めることが出来ます。 間近の氷川丸のイルミネーションも綺麗ですし、ベイブリッジに対する距離と角度も丁度良く、その手前に見える山下埠頭や高速道路も、夜景でこそとても綺麗に見えるという寸法です。 こと横浜の港周辺の夜景に関する限り、マリンタワーに勝る展望スポットに、私は心当たりがありません。

なお、マリンタワー内には熱帯風の鳥が放し飼いにされているバードピアや、山手のブリキのおもちゃ博物館と同系列の時計仕掛けのおもちゃ館などもあります。 バードピアは、別途 \500 がちょっと高いかもしれませんが(展望台と通しだと \100 割り引き)、怖いと思うか笑えるか人それぞれでもありましょうが、私は個人的には面白いと思いました。 絶景に妙な緊張で張りつめてしまったデートなどでは(理由は書きませんが)少し緊張をほぐすのに最適だと思います。 もっとも、(たとえ営業していても)夜景を見た後では(暗すぎて)時間が遅すぎるかもしれません。

その後

もしもいわゆるデートだとしたら、すぐ近くのホテルニューグランドの旧館の海側のツインルームでも押さえてあれば最高でしょう(旧館の海側でない部屋は天と地ほど違うけど…)。 でも、もしそうだとすると、先に荷物を置いてチェックインなど済ませるためにこのコースはそのままでは利用できなくなりそうです。

マリンタワーが閉まるのが9時ですから、遠くへ帰る必要がなければ(疲れていなければ)まだまだ散策しても良いでしょう。 どんな時間帯でも山下公園には雑多な人々が三々五々歩いています。 夜風に吹かれながら山下公園を歩くというのもなかなか良い選択です。

飲むのであれば、ホテルニューグランド内のシーガーディアンUや、ザホテルヨコハマの上の方のかもめなどが有名です。 但しこの辺はかなり高いです。 ホテル内のものの他にも近くにいくつかバーがあります。 中華街の中にはもっと沢山あります。 元町にもいくつかあります。

なお、中華街元町同様終わる時刻が早く(但し一律ではない)、7時を過ぎた頃から食事にはどんどん不自由になって来ます。 一方、遅くまで営業しているお店は(例外がないとは言いませんが)大凡あまり美味しいとは言えません。 食事が早めでしたのでお腹も空くことでしょうけれど、その時は気分や状況に合ったバーなどを探して飲みながら食べる方をお勧めします。

あなたが本当に三十路四十路ならこれだけ巡ると相当疲れている筈ですが、まぁこの後は勝手にして下さいまし(笑)。

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