番外編

横浜の郊外で見所の多いのは、なんと言っても金沢区だろう。 市内の自然公園や緑地帯も金沢区に集中している。

その昔は鎌倉の外港として栄え、江戸時代は六浦藩だった所だ。 そのせいか他と違った空気が感じられる。 本当は付け根なのだが、三浦半島の空気なのかもしれない。

横浜ベイサイドマリーナ   富岡総合公園   称名寺   朝比奈切り通し   定泉寺   オーロラシティー   新横浜ラーメン博物館   大倉山記念館   大倉山公園   馬場花木園   四季の森公園

どこがその範囲かということは置いておいて、横浜中心部に拘らず比較的真ん中辺も、それこそ横浜市から少し外れる所でも、気まぐれでご紹介していきます。 というか、たまたま行く機会のあったところで紹介する価値のあるところを挙げて行きたいと思います。

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横浜ベイサイドマリーナ

クルーザーが多数係留されるマリーナと大型アウトレットショッピングモールが組み合わさった施設です。 大多数の人はマリーナの方には用がないわけですが、クルーザーが並んだ海の景観は見ていてそれなりに綺麗です。 マリーナのすぐ脇に出現したアウトレットショッピングモールは相当な店舗数があり、輸入物の衣料製品を安く買い求めるのにとても良いのですが、要らない物を買ってしまわないよう要注意。 その他に多数のカフェやレストラン(オープンテラス形式が多い)寿司バーなどがあり、モールの中はテーマパーク風にデザインされています。 寒くない季節のお天気の良い日に、のんびりと出かけるのが良いでしょう。

当然といえば当然ながら地の利はいまひとつ。 車で行くのが普通なのかもしれませんが、電車だとJR京浜東北線の新杉田(または京浜急行金沢八景)から、無人運転モノレールの金沢シーサイドラインに乗って鳥浜駅で降りて徒歩約5分です。 ベイサイドマリーナのポスターや広告に、電車での行き方が書いてあるのを見たことがないのが不思議なのですが、わかってしまえばそう時間がかかるわけでもなく、実際電車で行く人はけっして少なくありません。 かえって混み過ぎなくて良いと言えるかもしれません。 営業時間は店舗毎に違いますが、朝はあまり早くないようです。 月一度程度の不定休あり。

富岡総合公園

桜並木や牡丹が知られていますが、元々は横浜海軍空挺隊(横浜海軍航空隊)の拠点。 米軍の接収が解除されてから公園となりました。 公園を突き抜ける県道沿いに浜空神社なるものがひっそりと建っていますが、今も縁のある人々が時に集まる場所になっている模様です。 かなりの広さがある公園の大半は中央部の小さな山で占められていて、登り切ると小さなグラウンド、テニスコート、アーチェリー場などがある他、一瞬山歩きの風情が楽しめる散策路や見晴らし台などがあります。 県道で分断された北側の部分も山になっていて、ここにも展望台がありますが、こちら側には他にたいしたものはありません。 他に山の南側の平地なども公園の一部なのですが、中央の山に入っていける道が(実質的に)ないため、同じ公園という感じはしません。

季節には桜並木の所が花見客に埋め尽くされますが、山の中に桜が多くあるわけではないので、遠くから見に来るだけの規模かどうかは微妙なところ。 牡丹も丹精された見事な花が展示されますが、はやり規模が小さくそれだけを見に行くと拍子抜けするかもしれません。 この公園の良いところは、(登るのがちょっとたいへんですが)やはり中央部の山の中です。 桜や牡丹の季節に花を見て、それから山の中を散策するというのをお勧めします。 最寄り駅は金沢シーサイドラインの南部市場駅ですが、JR磯子駅(新杉田・杉田駅でも良いのだけれど、わかりにくい)からバス(市営4系統、京急)で鳥見塚バス停下車の方が便利なような気がします。

称名寺

鎌倉時代の開山となる古刹です。 往時はたいへんに栄えたものが室町時代に荒廃し、各種建築物は江戸時代に入ってから再建されたものです。 また庭園は発掘調査の後、昭和62年に創建時の浄土式庭園が復元されました。 隣接して金沢文庫があります(時代により金沢文庫は称名寺の管理下にあった)。

京浜急行金沢文庫駅から徒歩十数分です。 裏山にいくつも散策路がありますが、急なうえに階段が崩れかけているなど足場が悪いところが多く、気楽な散策には向きません。 通行禁止になっている部分もあります。

朝比奈切り通し

鎌倉時代に金沢の六浦を鎌倉の外港とするために切り通された道で、横浜市金沢区の朝比奈から、鎌倉市の十二所に抜ける道にあります。 朝比奈側から山道に入った直後、不粋な高速道路に出会いますが、その後この切り通しを含めて十二所神社のあたりまで、たいへん気持ちの良い散策路が続きます。

雨上がりの時などは足下を固めて出向いた方が良いと思われます。

定泉寺

地底伽藍として関東随一とされる、田谷の洞窟で知られます。 JR大船駅から北側へ2〜3キロメートル程度ですが、途中特に大船駅から暫くは散策に向かない道ですのでバスの利用をお勧めします。 大船駅から戸塚バスセンターまたはドリームランド行きで洞窟前バス停下車。 なお、JR本郷台駅からも利用できるバスがある模様です。 洞窟内は残念ながら撮影禁止のため写真でご紹介できませんが、全長は1キロメートル以上に及びます。

そのうちの数百メートルの順路を、木の燭台に蝋燭を立てて巡ることが出来ます。 普通に歩くと蝋燭の火が消えてしまいますので(火が消えても真っ暗闇になるわけではありませんが)ゆっくり歩かざるを得ないせいか、更に長い印象を受けます。 その間、様々な仏教彫刻や伽藍、更には三途の川まで流れていて飽きることがありません。 年中無休、拝観料大人 \400。

オーロラシティー

大規模ショッピングモールのオープンが続いていますが、オーロラシティーも1999年末にJR東戸塚駅前に出来たばかりです。 西武百貨店とダイエーを中心に、数棟のショッピングモール・立体駐車場・各種の広場などが並んでいて、かなりの広さがあります。 規模的にはマイカル本牧と同じくらいでしょうか。

ショッピングカートを押したまま乗れるようなエスカレーターが設けられています(ダイエー)。 横浜からJR横須賀線で2駅とはいえ(駅の間隔が相当広いので)横浜中心部とはいえないと思いますが、電車に乗ってしまえば直ぐです。 他のショッピングモールに飽きたら覗いてみるのも面白いかもしれません。

新横浜ラーメン博物館

1994年のオープン以来、延べ入場者が1000万人を超えたのだそうで、今現在もたいへんな人気ぶりです。 私が最初に行った時には営業開始の11時に合わせたつもりが、日曜日だったせいか10時50分には観光バスが次々と到着し、既に館内は超満員、どの店にも長蛇の列で入場料を払って館内を見歩くだけになってしまいました。 その時にはWeb上でもパンフレットにも書かれていなかったと思うのですが、現在オフィシャルページを見ると「日曜祭日は10:30に開館いたします」となっています。 なお、平日の11時過ぎに出直した時でも、人気店には既にかなりの行列が出来ていました。 食べ較べをする人のためにか、ミニサイズのラーメンが用意されているのには関心しましたが、実際にありつくには行く時間を余程工夫するか行列に並ぶ覚悟が必要でしょう。

1階にお土産コーナーやインスタント麺やカップ麺の展示などがありますが、広く高い吹き抜けになった地下1・2階が昭和33年の町並みを再現した空間で、その中に約10軒ほどのラーメン店が配されています。 昭和33年というと私の生まれる直前なのですが、そのせいもあってか思わずニンマリしてしまう光景が沢山あり、町並みの再現にかけた拘りぶりが察せられます。 また、腹巻きにステテコ姿の煙草屋のおっちゃんが、実は館内の案内係だったりと、なかなか凝った演出もされています。 JR新横浜駅から徒歩10分弱、年末年始と臨時メンテナンス以外は無休、営業時間 11:00〜23:00(日曜祭日は 10:30 開館、入場は 22:00 まで)、入場料大人 \300。

横浜市大倉山記念館

東急東横線大倉山駅の西側の坂を登ってすぐ、大倉山公園の中にあります。 実業家大倉文が設立した大倉精神文化研究所の本館が横浜市に移管されたものです。

昭和初期の建築で外観はギリシャ神殿、内部にはホール、ギャラリー、大小会議室などが設けられています。

大倉山公園

東急東横線大倉山駅の西側の坂を線路沿いに登る坂が左に折れて、そのままこの道が大倉山公園の中央を突っ切る形になり、両側の山や谷が大倉山公園になっています。 坂道の左側、一番高いあたりに横浜市大倉山記念館が立っています。 大倉山梅林が有名なので梅の季節に行ったのですが、桜の木もかなりあったので、桜花の季節にももう一度出かけました。

坂を少し下ったあたりからの右側の谷が梅林になっていて、谷を囲む斜面が桜で覆われています。 駅から直ぐの公園としては起伏に富み広さもありますので、梅林がすべてというわけではありません。 どうも大倉山というのは、人気の街であると同時に少し駅から離れると鄙びた雰囲気になる所のようで、この公園がそれを象徴しているように思われました。

馬場花木園

池を中心とした谷にある日本庭園で、非常に大雑把に言えば三渓園を何分の一かに縮小した感じのところです。 その名の通り様々な木や花が植えられていて、菖蒲、八重桜、シャクナゲなどが目立つ他、豊富な野草が植えらているのがカメラマンには魅力的かもしれません。 なお、古民家風の建物が庭園内にあるように見える部分は私有地で立ち入り出来ません。

最寄りは菊名駅、市営バスの東高校前バス停などからも遠くはありませんが、菊名駅前から臨港バスに乗り、馬場谷バス停で降りるのが最適です。 入園無料。 年末年始以外の休園は、第2火曜という表示と第3火曜という情報があって未確認です。 この手の施設は休みが頻繁に変わることがあるようですので、火曜日は注意した方が良いでしょう。

四季の森公園

JR横浜線の中山駅から南側へ徒歩15分ほど、緑区の旭区との境のところにあり、中山駅から200メートルほど離れたところからは四季の森プロムナードという遊歩道を歩いて行けます。 なかなか広く変化に富んだ県立公園で、尾根によって枝分かれした谷筋が公園北側の大きな池に集まります。 湿原が広がる谷の脇のせせらぎには源氏蛍が生息しているほか菖蒲田の広がる谷などもあり、良い季節に散策するのにとても良い公園です。 また大雑把に言って公園の南側は高台で多目的の広場などがあり、その間には長い斜面を利用した滑り台や子供が水遊び出来る流れなどが備えられています。 なお、公園は一部が道路によって分断されていますが、東側の狭い方の部分にはあまり見るべき物はないように思われます。

四季の森公園という名前から桜や紅葉も期待してしまいますが(紅葉の谷、桜の谷という名前の区画もあるのですが)、紅葉と桜についてはたいした規模ではありません。 季節の花で見事なのはなんと言っても花菖蒲です。 その他では(私の個人的趣味では)コスモスや菜の花が、周りの環境とあいまって風情があり、なかなか良いように思います。 また実際にはそれらよりも、広い公園内を気持ちよく散策出来るのがこの公園の特色でしょう。 なお、四季の森公園は、JR中山駅とズーラシアの丁度真ん中あたりにありますので、足に自信のある方であれば1日かけて両方楽しむという手もあるかもしれません。 なお、中原街道沿いのバスは元々便数が少ないうえにまったくアテになりません。

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