穴場スポット

横浜は起伏の多い町である。 平野という程のものはないが、北へ行けば鶴見川沿いにまとまった平地があるし、西には台地上で平らな地域もある。

しかし横浜中心部で平らな所のほとんどは埋め立てで出来た土地である。

江戸時代から切り崩されて正体のなくなった山もあるが、多くの起伏は大凡残っている。 散策のため地図を見る時は土地の起伏も意識した方が良い。 直線距離だけで考えてはいけない。

フランス山   元町公園   山手公園   イタリア山庭園   横浜開港資料館   赤れんがパーク   野毛山遊園地   伊勢山皇大神宮   成田山横浜別院   神奈川県立青少年センター   三菱みなとみらい技術館   豊顕寺市民の森   保土ヶ谷公園   本牧山頂公園   横浜港シンボルタワー   横浜市児童遊園地

定番スポットに行き飽きたら…、定番スポットのあまりの人出を避けたくなったら…。 いろいろな意味での穴場がありますが、ここではともあれ横浜中心部の間違いのない穴場をご紹介しましょう。

とはいえ、お勧めスポットや有名スポットとして紹介するか、あるいは逆に大穴スポットとするか迷った場所もあります。 独断とはいえ所詮明確に分類出来るものではないのは当然ですが、当ホームページでは各スポットの良くないことも避けずにしっかり触れるようにして行きますので、その辺は各スポットのコメントを読んで判断して頂ければ幸いです。

そんなわけで、かなりランダムに(なんとなく地理的な関係の順序で)穴場をご紹介します。 写真をクリックすれば、もう少し大きいサイズが表示されます。

フランス山

フランス山は港の見える丘公園の一部で「港の見える丘公園フランス山地域」とされていますが、ここでは別に紹介します。 港の見える丘公園の高台と山下公園の間の緑地帯がフランス山で、高台から下る、山下公園から人形の家の脇を経てフランス橋を渡る、元町の奥の谷戸坂の下、谷戸坂の途中などから入れます。 なお、夜間は立入禁止です。

最近は整備し過ぎの公園が多い中、整備されてはいるものの雨の後にはぬかるみが出来るなど、そう広くはありませんが緑深い姿を留めています。 山下公園港の見える丘公園の間の経路として谷戸坂見尻坂を選ぶ人が多いためか、絶好の場所の割には人がとても少なく、極めて意外な穴場となっています。

元町公園

開港直後の横浜で給水事業や西洋瓦製造を行われた土地で、水屋敷とも呼ばれた所です。 元町の裏奥から崖上の山手本通りまで突き抜けていて額坂と貝殻坂の間を占めています。 そう広くはありませんがプールや弓道場、遺跡まがいの異人館跡(山手80番館遺構)や、ちゃんと立ってる異人館(エリスマン邸)まであります。 時を下って映画の撮影所だった時代もあり、他にも様々な碑が立っています。

公園の下側部分は暫く整備工事が行われていましたが、2000年6月に工事も終わりプールの管理棟や広場が新しくなりました。 あわせて元町の表通り寄りに飛び地の形で、ジェラール(給水事業を行ったフランス人実業家の名前)給水糟が公開されるようになりました。 崖の上側では、隣に外人墓地、向かいに山手聖公会山手234番館などがあり、山手散策の要になる公園でもあります。

山手公園

日本で最初の洋式公園です。 元町とは反対側のところで崖の上から下まで突き抜けていて、上はフェリス女学院、下は桜道と接しています。 特に公園の上の方は横浜山手テニス発祥記念館や日本でのテニス発祥の記念碑があったり、歴史的建築物がクラブハウスとして使用されているなど、まるで避暑地のような静かな佇まいです。

他の観光スポットとは少し離れているせいか人もまばらで、ことによると昔の面影を一番残している場所かもしれません。

イタリア山庭園

崖沿い(崖上)にあって眺望も良い庭園ですが、少しわかりにくい位置にある(大丸谷坂小坂の上)せいか、人の少ない穴場です。 そのせいか、カメラ関係誌などのサンプル画像に極めて多く登場する他、テレビドラマの撮影、各種生中継、果ては政見放送にまで利用されています。

また、庭園内の洋館(ブラフ18番館外交官の家)で比較的地味な催し物が行われていることが多いようです。 2000年7月から休園日がなくなった(年末年始だけは休園)一方で、開園時間が短くなってしまいました(7・8月は午後6時、それ以外は午後5時閉園)。 入場無料。

横浜開港資料館

横浜市開港記念会館と名前が似ていますが(距離的にも近いですが)別物です。 関東大震災後に再建されたイギリス領事館の建物が現在は横浜開港資料館となり、横浜開港を主なテーマに幕末以降の横浜に関わる歴史的資料が展示されています。 幕府の設けた応接所にペリーが上陸して日米和親条約が結ばれた地でもあります。

中庭にある玉楠の木はその時からあるとも言われますが(一度焼けている)、夏場などは近くに勤める人がこの木陰に涼を求めて集まるところです(あまり広くはありません)。 開港広場の隣、反対側では日本大通りを挟んで神奈川県庁本庁舎と向かい合っています。 入館料 \200、月曜と祝翌日休館。

赤れんがパーク

みなとみらいの新港地区の東端海沿いに整備中の臨海公園で、既に一部は出来て解放されています。 メインの赤煉瓦倉庫はまだ整備中のため、高いフェンスに阻まれて近寄れませんが、なにかの撮影に使われていることも多いようです。 その他に旧税関事務所の遺構や、旧横浜港駅のプラットフォームなどが保存されています。 また、海上保安庁の船舶が(時には沢山)目前に係留されています。

イベント会場になることもあるようですが、主要スポットから少々離れているので通常人はまばらです。 横浜ワールドポーターズ付近と山下公園方面の間を歩く場合、海沿いの道を選ぶと途中にあります。 なお、ここの「通り抜けできません」の表示は信じて下さい。 いかにも抜けられそうな所を入り込むと広大な駐車場になり、まるで定置網に捉えられた魚のように回遊している人達に出会います。

野毛山遊園地

歴史的には、野毛山公園が3種類の様式と区画をもった公園だったことによるものだと思われますが、野毛山公園野毛山動物園との呼び分け方が厳密には不明です。 当サイトでは野毛山公園の一部が野毛山遊園地で、野毛山遊園地の一部が野毛山動物園であるとの呼び分けをしています。 但し、野毛山動物園の部分、および野毛山公園のうち野毛山遊園地に含まれない部分については、それぞれの項をご覧下さい。 そのような意味での野毛山遊園地には高台のあまり施設のないそこそこ広い空間の中に、どうぶつ広場と展望台があります。 また一部は野毛山配水池となっていて、高台のすぐ下あたりには野毛山プールがあります。

ここで面白いのはやはり、ウサギ、モルモット、ひよこなどの小動物に触れる、どうぶつ広場です(やはり野毛山動物園の一部でもあります)。 利用者のほとんどは親子連れですが、僅かに若いカップルなども楽しく遊んでいるようです。 それほど混むことはありませんが、それでも休日の午後などは、ウサギがみんな子供達に捕まっている状態になりますので、十分ウサギと戯れたいなら、空いていそうな時間を狙うのが賢明です。 どうぶつ広場は月曜休園、開園時間 9:30〜12:00 と 13:00〜15:30 で、無料です。

伊勢山皇大神宮

みなとみらいと線路の反対側の高台にもいろいろなものがあります。 その頂上の伊勢山皇大神宮は天照大神をおまつりしていて、凛とした気品を感じる神社です。

水天宮、蒋介石に感謝を捧げる碑など、いろいろなものがありますが、軍鶏(シャモ)が鶏神として扱われているようでした。

成田山横浜別院

位置的には伊勢山皇大神宮の隣と言って良いほど近くなのですが、野毛の崖下から入ることをお勧めします。 延命院と呼ぶべきなのかもしれませんが、崖下の水行堂から始まって進む(登る)につれて、神仏習合どころか、ありとあらゆるものが登場します。

あまり知られていない場所だと思われますが、また由緒も古くありませんが、一見の価値が十二分にあります。

神奈川県立青少年センター

JRの線路を挟んで反対側、ランドマークタワーと向かいあうあたりの位置にあります。 ランドマークタワーの前の(動く歩道が跨いでいる)通りからJRのガードを潜り、そのまま紅葉坂を登り切ったあたりです。 隣接して県立音楽堂・県立図書館・横浜能楽堂などもありますが、青少年センター自体の中にも、プラネタリウム(大人 \100)・科学展示室(無料)・ホールなどをはじめ、様々な施設が設けられています。

普通に遊び(見学?)に行くとすれば、プラネタリウムと科学展示室でしょう。 かなりレトロな感じがするせいか人は少ないですが、創意工夫で子供達を惹き付けようという意欲が感じられます。 月曜休館。 祝日は開館の場合と閉館の場合があります。 プラネタリウムは日に数回投影(各回40分間)、曜日により時間が異なりますが、曜日に関わらず 15:30 から一般向けの投影があります。

三菱みなとみらい技術館

桜木町駅側から見るとランドマークタワーの向こう側、三菱重工ビルの1・2階にあります。 動く歩道から一旦ランドマークプラザに入り、ランドマークプラザの側面から降りて出て、道を渡ったあたりが正面入り口です。 中はなかなか広く、宇宙・海洋・環境などのテーマ毎の美しい展示スペースになっていて、科学技術に多少なりとも興味のある人にはたいへん楽しい博物館です。 入場料大人 \500。 ほぼ月曜休館ですが、月曜祝日の場合を含め多少不規則な休館日があるので要注意。

入ってすぐに、巨大なH-Uロケットのエンジンの実物展示が目を引く他、しんかい6500の2分の1模型など大小数多くの精密模型に魅せられます。 また、ヘリコプター操縦のシミュレーターであるスカイウォークアドベンチャー(要予約、但し平日ならその場で予約しても大丈夫かもしれない)など、いくつかの体験コーナーも設けられています。 蛇足ながら、出口脇にあるショップも他では見ないグッズばかりで、おみやげ探しに良いかもしれません。

豊顕寺市民の森

市営地下鉄の三ツ沢上町からすぐにある豊顕寺の裏山で、季節には桜が見事です。 市民の森というイメージ程には広くありませんが背の高い木立が茂り、横浜駅から僅か2キロメートルとは信じられないような趣です。

豊顕寺の前から豊顕寺市民の森の中の長い階段を一直線に登り切ると三ツ沢公園ですが、競技場が中心ですからあまり散策向きではなく、その先散策の行き場を失うのが残念なところでしょうか。

保土ヶ谷公園

横浜新道藤塚インターチェンジの側、保土ヶ谷区中央部の高台にあり、最寄りは相鉄の和田町駅や星川駅ですが、保土ヶ谷駅からバスで行く方が普通かもしれません。 全体として見れば運動公園なのですが、グラウンド、体育館、プール、テニスコートなどばかりでなく、アスレチック、芝生の広場、アートホールなど様々なものがあります。

しかしこの公園には別の面があり、公園の南側の谷の周辺や東側の縁にかなりの散策路が設けられています。 そして場所毎に、春の花木、夏の花木、美しい実のなる木などテーマに沿って樹木や草木が植えられています。 他に公園内を通る道路は桜並木ですし、規模は小さいながら梅林もあります。 花がとても豊富な公園なのです。

本牧山頂公園

ここは、以前まだ工事中にカラスに追いかけられた暗い?記憶が…。 まだ全体が完成はしていませんが、全体では相当の面積になると思います(2000年4月はじめ時点で、工事が終わって公開されている部分は全体の7〜8割と思われました)。 公園作りの狙いはわからないではないのですが、一方で非常に広い駐車場(2カ所ある)がアンバランスな気もします。

当初は穴場に入れてなかったのですが、むしろ山頂部分ではないところが気持ち良く散策できるのに気づきました。 本牧神社新本牧公園と繋げて散策することをお勧めします。 天徳寺や本牧いずみ公園、更には遊歩道からワシン坂を経由して山手へ通じる散策路もあり得ます。 なお、正面入り口はマイカル本牧の裏にあります。

横浜港シンボルタワー

本牧埠頭D突堤の角にある横浜港シンボルタワーです。 いわゆる灯台ではなく信号塔で、塔自体には展望台やラウンジ、周りには広い芝生や休憩所、駐車場などが備えられています。 あとは海だけですが、海を見ながらのんびりしたいなら最高の場所でしょう。 所詮東京湾内とはいえ大桟橋などよりも広く海が見渡せ、天気が良ければ対岸の房総半島や海ほたるまで見えます。

無料ですがこの一帯に夜間は入れません。 徒歩で行くのは少々無理ですが、横浜駅や桜木町駅あるいは山下公園前あたりから横浜港シンボルタワー行のバスが利用できます。 同じ系統の海釣り桟橋(本牧海づり施設)行のバスでも終点から1キロほど歩けば到着します。

横浜市児童遊園地

保土ヶ谷区の南端にあり、隣接して横浜市緑化センター横浜市こども植物園英連邦戦死者墓地などに囲まれています。 名前と異なり、いわゆる遊園地的要素は皆無で、谷を中心とした広くて気持ちの良い公園です。 環境事業局保土ヶ谷工場の設置に伴い、園内に温水プールも設けられています。

横浜市はなんでも名前に児童だのこどもだの付ければ良いと…などと思ったのですが、児童遊園地の名前には理由もあるようです。 横浜市のサイトによれば、大正末期に小学生の募金により整備されたものが、英連邦軍戦死者墓地の用地に接収され、戦後その隣に再整備が行われたとのことです。

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